OM-1用 DIVハウジング

重量約1.1kg(広角時)〜約1.4kg(90o時) 広角レンズ使用時
OM-1用DIVハウジング1

ズイコー90mm/f2マクロ使用時
OM-1用DIVハウジング2

背面。ファインダーは素通し
OM-1用DIVハウジング3

小型フラッシュをマスターとして内部に取り付けてある
OM-1用DIVハウジング4

 小型軽量で携行するには便利です。

 一方、精度はお世辞にもよいとは言えず、自分であちこちいじくり回し、何度も改善しています。そういうのがある程度できる人向けという位置付けでしょうか。まあOM-1のような古いカメラのハウジングを頼めるのはおそらくここくらいでしょうから、贅沢は言えません。

 発注時の仕様として、ポートは延長式とし、延長したときは90mm用、延長しないときは28mm用として製作しましたが、実際は広角側は21mmを用いています。

 小型フラッシュを分解改造してハウジング内部に取り付けています。このフラッシュ光を光ケーブルで送り、イノン製フラッシュをスレーブとしてマニュアル発光させています。

 ファインダは素通しです。使用するレンズはいずれもf2と明るく、スクリーンも明るくしてあるため、昼間なら少々暗くてもターゲットライトなしで十分にピント合わせをすることができます。そのかわり全視野を一瞥することができないため、構図はかなり当てずっぽうとなります。ここはピックアップ仕様にすればよかったと思っています。

 シャッタ速度は1/15,1/30,1/60の3速のみ操作できる仕様です。

 ワインダーを装着してハウジングに入れることを考えてもよかったのですが、小型軽量、機械式を追求するため手動巻き上げとし、邪魔になるOM-1本体の巻き上げレバーは半分に切断しています。共生ハゼのような臆病な生物には不向きで、フィルムを巻き上げると穴に引っ込まれてしまいます。まさに一発勝負用です。

 余談ですが、OMシステム、特にズイコーレンズは水中で使うのは難しかったようで、絞り環がフォーカス環の前に位置しており(レンズの先端)、撮影距離を変えると絞り環が移動してギアから外れてしまうのです。したがって、OM、特にズイコーレンズで撮られた水中写真は少ないだろうと思われます。それでもOM用には過去に「オレンジボックス」なる巨大な既製ハウジングがありました(時間の経過と共に水没したということです。)。


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